軽くADHDな親子~41歳高齢出産ママの歩む道

母親は、43歳のころに処方箋レベルのADHDと診断。長女はADHDボーダーライン。主に”言葉”によるコミュニケーションに着目した、家族のリアル。2004年から他ブログで書き散らかしたものも転記。考え方や文体の変化は、ADHDの特性を表しているのかどうなのか?

ADHDボーダー長女の長所

まず欠点はなんだろう?

ADHDボーダー長女とのやりとりには、いつも頭を悩ませています。

興味のないこと、必要と感じないことは3年間ほぼ毎日(つまり1000回)言っても習慣づきません。

夕方の忙しい時間に洗濯物を取り込んでほしいだけなのですが、これは3年以上言い続けて定着しませんでした。

 

・「お母さん、この時間忙しいから」と理由付け

・「やってくれたら助かる」とアピール

・やってくれたときは「ありがとう!助かった!」と少しオーバーに

・お駄賃制の導入(10円から)

・お駄賃の値上げ(30円に)

・ボーナス追加(言われる前にやったら+20円!)

・毎日やったら〇〇円だよ!と数字を見せる

 

これ全部試しましたが、定着しませんでした。

 

結局毎日「洗濯物取り込んで」を3回も5回も言い、結局私が腹を立てて取り込む→「何回言えばやるの!?」と長女を怒るという悪循環。

やってくれるだけで「ありがとう」の好循環が生まれるんですけどね。

 

やらせようと思うから叱らねばならなくなる。

なら、「もういいよ。洗濯物取り込まなくていい」と言うと、寂しそうな顔をして小さく「…イヤだ」と言う。

 

「いや、もう怒るのがイヤだから。

もう、これをあなたの仕事にはしないから。

でも、取り込んでくれてももちろんいいし、お母さんがお願いしたら取り込んでくれたらいい。

けど、決まり事として”言わなくても取り込む”のは、もういいや。」

 

ということで止めました。

 

ADHDのせいなのか、それとも長女の個性なのかは分かりませんが、叱ったことや失敗したことが、反省点として活かされない…そんな面があるので、気に掛けているこちらの感情を逆なですることがある、と思います。

 

では、長所はどんなところ?

短所からお話を始めましたが、これは長所にもなると思います。

 

反省が活かされないし、反省しているようにすら見えないわけですが、逆に言うと、心の底から悪気がないんです。

 

本当に悪気がないから、親がなぜ怒っているのか分からないのだと思います。

自分が親の怒りに油を注いでいることも気づいていない。

 

だから、何度でも同じことで叱られる。

 

学習しないという欠点でもありますが、いつもまっさら、いつも純粋、という長所にもなりうる。

 

そして、究極にマイペースです。

 

マイペースで、誰よりも優しい

ついさっきの話。

朝7:00ごろ起きてきた長女は、朝食後しばらく宿題などをしていました。

次女が起きてきたのは9:30ごろ。

 

我が家では8:30より遅く起きてきた人には、おやつはあげませんということになっています。

 

長女は食べられるのですが、「妹が食べられないならいらない」と。

自分ひとりだけ食べると、妹がかわいそうだと思ったようです。

 

こういう、こちらをホワンとさせるような優しさを、長女は持っています。

 

こんな優しさが、日に何度か顔を見せます。

ご近所でも評判の”一緒に遊んでくれる優しいお姉ちゃん”なんです。

 

 

マイペースさは、長所だと思います。

マイペースがゆえに、誰かと競うことを好みません。

誰かを蹴落としてまで何かをしようとは思っていないようです。

 

これを本人は欠点だと思っていたようですが…

先日私が「あなたのマイペースさは長所だからね」と言ったんです。

そうすると覗き込むように「欠点じゃないの?」と。

私は自信を持って「長所だよ~!」と念を押しました。

 

マイペースだから、競争意識がない。

一緒によくなって行こうよ、一緒にやろうよ、と言える子です。

 

もちろん、子どもなりのめんどくさいプライドはあるんですが、根っこの部分で競争心がない。

とてもピュアなんです。

 

長所をことばにするのが難しい

たとえば運動神経が良くてかけっこではいつも一番とか、

勉強がよくできてクラスでいつも3番以内に入っているとか

登校が誰より早いとか

暗唱が誰より上手とか

 

そういう、分かりやすく言葉にできる長所は、彼女にはありません。

 

しいて言うならばバレエですが、決して才能があるほうではない。

バレエを習ってない子よりは上手、という程度です。

 

だから、褒めるのがとても難しい。

 

褒めるために何かきっかけを作ろうと働きかけても、こちらの思ったように動かないので結局「余計なことしないで!」と叱ることになってしまう。

 

でも、本当にピュアで優しい心の持ち主。

 

6年生ですが、ハートは3年生のまま、のように感じます。

 

ことばにして褒めることが難しいですが、その褒め方を思いついたらまたレポートしようと思います。