軽くADHDな親子~41歳高齢出産ママの歩む道

母親は、43歳のころに処方箋レベルのADHDと診断。長女はADHDボーダーライン。主に”言葉”によるコミュニケーションに着目した、家族のリアル。2004年から他ブログで書き散らかしたものも転記。考え方や文体の変化は、ADHDの特性を表しているのかどうなのか?

スマイルゼミ:ADHD長女の特性と興味を知ったから

 

 

 

 

気が散りやすい

ADHDボーダーラインの長女は、とても気が散りやすいです。

この個性があると、宿題を終わらせることがまず難関。

ノート1ページに漢字を書くだけの宿題ですら、ひどいときには2時間かかっても終わっていないということもあります。

 

小学校低学年のうちは、宿題をしてから遊びに行かせていました。

 

時間がかかるからこそ、終わらせなければ遊ぶことができないという負荷を与えることで、少しでも早く終わらせようという、私なりの作戦です。

遊びたい彼女は、最初はわりと早めに済ませていました。

 

でも、友達と遊ぶ約束がない日はひどい。

調子が良ければ30分もかからないことを、1時間以上かけても終わらないという日もありました。

 

とにかく気が散るんです。

横を私が通るだけで、「ねぇお母さん」と話しかける(←かなりどうでもいい内容)。

当時まだ1歳だった次女の動きに、いちいち反応する。

それだけなら分かりますが、テーブルに置いてある消しゴムの柄や、筆箱の中の鉛筆の長さに気を取られる。

できる限りテーブルを片付けてやらせますが、消しゴムのカスで遊びだすともうお手上げです。

 

話しかけても、返事してても聞いていない

宿題中は、どんなに小さな物音でも拾うのに。

ひとたびテレビでも見始めると、完全に意識がそちらに行ってしまいます。

話しかけても聞こえていません。

 

私もあれこれやりながら声を掛けるので、何度も言うのは非常に面倒。

3回も4回も声を掛け、いい加減ブチ切れるころにやっと「え?」とこっちを向くんです。

 

耳に入らないのは、まぁ子どもならばあるかもしれません。

厄介なのは「はい」とはっきり返事をしているのに、まったく聞いていなかったというとき。

 

たとえばこんな会話。

 

「学校でプリントもらったら見せてね」

「はーい」

 

返事をしたけれど何も持って来ないので、プリントはなかったのだろうと思いきや、数日後に提出期限の迫ったプリントを持ってくる(期限切れも多い^^)。

お金のことだったりすると、準備も必要なので慌てます。

で、私怒る。

「プリント出してって言ったら、はいって返事したじゃない」

 

彼女はキョトンとしています。

 

覚えていないから、悪気もないんです。

 

耳には入っていても、聞こえていないことが山ほどあります。

 

ここまでの話は、たぶん小学校低学年まではよくある話だと思います。

これが、長女は6年生になってもそうなんです。

「めんどくさいから」プリントを渡さないのではなく、完全に忘れている、のだと思います。

 

気が散りやすい人ではあるけれど、反面、興味のあることに関してはちょっと驚く集中力を見せてくれることがあります。

 

彼女はテレビやゲーム、マンガが大好き。

いかにもイマドキの子、ですね。

私自身はテレビが好きではないので、ほとんどつけません。

だから、私の影響は少ないのではないかと思います。

 

テレビを見始めたら、その世界にぐっと入り込みます。

ゲームは、ある程度時間を区切ってやらせることが多いですが、上達が早いように思います。ゲーマーである夫よりもうまくなってきました。

マンガも、読み始めたら眠気が飛んでしまうよう。寝る時間を過ぎても、声を掛けるまではずっと読んでいます。

 

イマドキの子どもと言ってしまえばそうですが、ぐっと入り込んでしまう特性は、何かしら活かせないだろうかと思うんです。

 

彼女が時間を忘れること、もうひとつ

長女が時間を忘れて没頭することは、テレビ、ゲーム、マンガのほかにもあります。

 

それは「作ること」。

 

幼稚園年中さんのころ、アイロンビーズを与えたら、不器用な手先で一生懸命作っていました。当時は何十個もコースターを作ったものです。

次女は今年長ですが、こちらはまったく興味を示さないのです。

どんな子でもアイロンビーズに興味を示す、というわけではなさそうです。

 

段ボールでままごとの冷蔵庫を作ったことも。

製氷室まで作り、中には白い紙に青いクレヨンでカスれた色付けをし、クシャっと丸めて「氷だよ」と。なかなかの出来でした。

妹に「ひらがな練習帳」や「ぬりえ」を作ってあげたことも。

そういえば、次女がお腹に入ったとき「赤ちゃんのオムツ替えシートを作るの」と、折り紙を貼り合わせていました。ちょうどいい大きさのオムツ替えシートが出来上がっていました。

この辺り、観察力や発想力はあるのだろうと思います。

 

成績が少し気になってきた。

集中力がないから、学校の成績はあまりよくありません。

かといって、とても悪いというわけではない。

習い事はバレエだけ。

公文も学研も塾もそろばんも行っていないと考えると、力がないわけではない…のかもしれません。

 

小学1年生から2年半ほど、進研ゼミ小学講座”チャレンジ”をしていました。ゲーム感覚で出来るかもと”チャレンジタッチ”というタブレット学習に切り替えたことも。

でも、勉強より友達と遊ぶことのほうが楽しくなったようで、タブレットさえやらなくなってしまい。

一年ほど様子を見ましたが、解約となりました。

 

それから3年。

最近「塾に行きたい」「頭がよくなりたい」と言うようになりました。

塾に関しては、学校のお友達と一緒に行きたいんだと思います。

でも「頭がよくなりたい」というのは、もう少し本気度が強いと思いました。

学校で返されるテストの成績が、少しだけ気になり始めたようです。

 

ADHDで片付けが苦手な娘に、紙での学習をさせると「片付けなさい!」「要らないものは捨てなさい!」と叱ることが格段に増えそう。

けれども、進研ゼミ小学講座”チャレンジタッチ”は挫折してしまった。

 

どうしようかな…と思っていたとき、通販の箱に入っていた”スマイルゼミ”というタブレット学習のチラシが目に留まりました。

 

”スマイルゼミ”だと、4教科はもちろんのこと、プログラミングも学べるんだとか。

 

”プログラミング”という言葉を知っていた!

”プログラミング”が気になり、ネットなどでスマイルゼミを調べました。

ある程度調べても、やはり国語算数理科社会が中心。

うーーん、正直なところ、”プログラミング”がどんなものなのか、よくわかりません。

 

でも、間違いなく”作る”系ではあるはず。

最近はyoutubeにハマっていて、私のiPhoneや自分のゲーム機を使って動画を撮影している長女は、たぶん好きなんじゃないか。

私にはそういう想いがありました。

 

夫に相談しても、もともとPCオンチだし、プログラミング教育が必修化されることすら知らない彼には「そんなのいる?」と、要領を得ない。

 

あるときふと、長女本人に話してみました。

タブレットで、プログラミングってのを学べるのがあってね」と言い終わらないうちに食い気味で「知ってる!それやりたいの!!」って。

 

あの、興味のないことは100回聞いても名前すら覚えない娘が、プログラミングを知っていた!

 

これは、いい傾向です。

 

この夏で、バレエも一段落しそう。

プログラミングを学ぶためにも、また長女専用のタブレットを持たせるためにも、スマイルゼミ、挑戦させようと思います。